全国福祉保育労働組合東海地方本部は、愛知・岐阜・三重の、民間の福祉・保育職場で働く人の誰もが一人からでも入れる労働組合です。「職場のこの対応は問題ではないか?」「悩みがある」等々、解決に向かって行くことができます。
保育種別の仲間で集まっている「保育協議会」で、同じ立場の人達に相談することもできます。
保育そのものや働き方の悩みを交流できます
保育協議会では、「職場で『ノートの書き方』はどうやっている?」というような交流をしたり、「看護師さんに聞いてみよう」と題して、保育所における子どものけがや病気への対応を学習したり…、働き方のところで「休憩の取り方」「残業は申請通り支払われているか」等々の交流を行ったり、自分たちがほかの職場に聞いてみたいことや悩みなどを取り上げて交流・学習しています。
保育や働き方を良くする為に
重要な取り組みとして、保育職場からの「職場に人を増やして欲しい」「もっと賃金を引き上げて欲しい」などの要求実現をめざし、国や自治体に制度改善の要望書を提出し懇談しています。
保育協議会のみんなで要求項目を相談し、そのための学習なども行い、毎年、夏に名古屋市・愛知県との懇談、秋には鈴鹿市との懇談を行っています。
また、全国組織の産業別労働組合であることを活かし、全国地方本部支部各地の「保育協議会」で「全国保育協議会」を構成し、厚労省や内閣府に「保育士配置基準の引き上げ」などの要望を提出して懇談をしています。
仲間同士で
業種別の集まりは、同じ仕事をする仲間が集まって、いろいろと話ができることが一番の魅力です。同じ保育の中でも、認可園ではない「小規模保育事業」の仲間の集まりや、「職場内保育所」の仲間の集まりも持っています。
具体的な相談から
組合加入して、有給休暇を守り、サービス残業も支給されるように改善!
「有給休暇の取得は、1年前からの方からではなく今年度分から取得するように就業規則を変更するという提案があったのですが、これでは私たちは損をしませんか?」という電話相談がありました。
疑問に思う職員に集まってもらい、「法律ではっきりした定めがないことを良いことに今年度分からの取得に変更すれば、取得しきれなかった昨年度分は翌年に持ち越せなくなり明らかに不利益変更」「受け入れられないことを表明し反対する必要がある」「労働組合に加入して申し入れすれば、法律でその話し合いを拒否出来ないことが定められている」などの説明をしました。また、その他に職場で疑問や不満に思っていることはないか聞くと、「残業してもきちんと残業代が付いていない」ことが判明。これについては「法律では1分単位で残業代を支払わなければならないと定められている」ことを説明。
これら2つをメインに要求書にまとめ、理事会に団体交渉を申し入れました。
その結果、「有給休暇取得は昨年度分からの取得」「残業は1分単位で支給する」と文書で確認を交わし、多くの職員が安心できる結果となりました。そして「今まで何となく仕方ないと思っていたサービス残業が改善され、サビ残が当たり前なのではなく、できるだけ時間内で仕事を終わらせようと職員一人一人の意識や全体の雰囲気も変わってきました」という報告もされました。
働く職場の改善に、労働組合は大きな力を発揮します。
集まる場
保育分野で働く職員が集まる場を「保育協議会」といい、毎月1回第2火曜日19-20:30に「労働会館本館」で機関会議を開催しています。加入や参加など、気軽にお問い合わせを。(zoomも併用)