今年はセントレアに集合! 130人でしゃべって・学んできました!
7月18日~19日に中部国際空港横の東横インにて、福保労東海地本の組合学校が開催されました。
今年は「NPT再検討会議」に、東海地本から二人の代表を送り出した事もあり、開校講演は「平和問題」がテーマです。NPTに参加した二人から、現地で撮ったビデオや写真を会場で映しながら、自分たちの感じたこと、学んだことを報告してもらいました。
現地でも署名活動にとりくみ、署名を提出するときに聞いた「唯一の被爆国である、私たちが声を上げる事をやめてしまえば、そこで核兵器廃絶の道は途絶えてしまう」という言葉に感銘を受けた二人。今できることをコツコツととりくむとけついも新たに報告してくれました。
その後で、自衛隊イラク派兵差し止め訴訟で弁護団事務局長を務められた川口創弁護士に「イラク派兵を検証する」というタイトルで講演をしていただきました。
あの戦争で使用されたクラスター爆弾や劣化ウラン弾などの兵器が、今なお、イラクの人々を傷つけ、死にいたらしめている。人も街も傷だらけになり、困難な復興や難民問題、駐留するアメリカ軍に向けたテロ行為…。これほどの問題を引き起こした戦争に、私たち日本人は無自覚のまま、加担させられてきたという事実。C-130輸送機でどれだけのアメリカ軍兵士や武器弾薬を輸送し続けてきたのか?「イラクの戦争を殺人事件だととらえれば、日本の自衛隊が行った兵員輸送とは、『殺人ほう助』ではなく『共同の殺人』という罪にあたるのです」という説明に、改めて「イラク派兵」の問題点を気付かせてもらいました。
今年の組合学校のテーマは「しゃべる」!
講演の後は、2つの基礎講座と3つの分散会にそれぞれ分かれての学習と交流です。基礎講座は「福祉保育労働者の専門性から、働き方を考える」と「労働法から自分たちの職場を見てみる」というテーマでした。しかし、講座では「聞く」だけにとどまらず、どちらの基礎講座もグループ討議を中心に、自分たちの職場のことや、自分自身の思いを出し合いました。その出された中身に対して、講師より解説や考え方を教えてもらいました。
「組合って?」といった基礎的な話をするところから、「家庭と仕事、運動の両立」「健康で働き続けるために」とより具体的な中身で交流する分散会でも、参加者は積極的に、互いに意見・思いや状況を話し合い、交流し合う事が出来ました。
夕食交流会も飛び出して、みんなで大いに「しゃべる」!
夕食交流会は若い執行委員が中心になって、参加者が一体になれるリズムゲームなど企画し盛り上がりました。青年部もフルーツたっぷりのケーキを作ってくれ、これが大好評。あっという間になくなってしまいました。
夕食はビュッフェスタイルで、飲み放題!みんなビールやジュースを片手に、会場内を動きまわり、いろんなところで、会話に華が咲いていました。これまでの旅館での交流会だと、席が決められているので、一部の人としか話ができせませんでした。今年は、会場内のそこら中で話の環が広がり、新しい人とのつながりが生まれていました。
そして、夕食が終わってもまだ話足りないと、みんなそのまま夜の交流会に参加。ホテル横にある立体駐野乗の屋上に登って盛り上がりました。途中対岸の常滑から花火も上がり、参加者一同大喜びでした。
話は終わることなく続き、駐車場の証明が落とされるということで、ホテル内に移ってからも、ロビーを占拠して(?)夜遅くまで会話が弾んでいました。
しゃべって・学んで・元気をほきゅう!
二日目は前日と同様に基礎講座と分散会に分かれて、話しきれなかったことも含めて、それぞれの職場の抱えている問題と浮彫にしたり、それぞれの取り組んでいる工夫を話したりと交流を深めました。
そして、閉校講演は北海道にある、北星余市高校から本間先生・田中先生に来ていただき、職員集団で連携・団結し、子ども達と真正面からぶつかっていく、素晴らしい実践を聞く事が出来ました。問題を抱えた子どもたち(高校生)が「このままじゃいけない」と立ち止まり、余市高校にやってくる。何かあればすぐに「やめてやる」と言う子ども達との関係づくりの難しさ。生徒を信頼しつつ、あえて、厳しいことを突き付ける実践。そこには子ども一ひとりに対する明確な願いがあり、それを叶えるために、集団で実践を進める。普段私たちが大切にしてきている実践と深く結びついていました。
「なんでも話し合える職員集団だからやってこれた」という言葉に、福祉保育の現場で働く私たちは強く共感できました。
二日間を通して、たくさんの学びと豊かな交流、つながりの輪ができた組合学校でした。