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【09.12.14】 福祉・保育労働者のつぶやき… レポート1

子どもと共に…

 
 一年目の保育士です。
0歳児の担任になって約半年。最初は寝返りも出来なかった子が、今では自分で立って歩き回っています。そして私に向かって笑いかけながら抱きついてくれたり、「マンマー」(ママとご飯、どちらの意味かしらと思いつつ)と慕ってくれるまでになりました。もう毎日が幸せです!
 子ども達からは笑顔と元気をもらっていますが、逆に私は子ども達の成長に何をしてあげられたのだろう…。
 まだまだ未熟者の分、一緒に組んでいるベテランの先輩先生に頼っていることがほとんどなので、ふと、そういう風に思ってしまうことがあります。これからあと半年弱に、子ども達に対して、出来ることが増えていけるようになっていきたいです。
 子どもが少しずつ成長していくように、保育士の私も日々、成長しなきゃ!と思います。

子どもたちが自由に寝返りしたり、歩き回るのに必要な面積はどのくらい?

 国は児童福祉法第45条において、「児童福祉施設最低基準(児童福祉施設の設備及び運営についての最低基準)」を定め、この基準以下では認可保育所を作ってはならないと規定しています。
 具体的には、乳児室は、子ども一人当たり1.65㎡以上、ほふく室は、子ども一人当たり3.3㎡以上必要です。2歳児以上がいる保育所では、一人当たり1.98㎡の保育室と3・3㎡の園庭が必要です。
 1.65㎡とは畳一枚分、1.98㎡は畳一枚+αくらいの面積です。しかもそのスペースの中に、子ども達の着替えを入れるロッカー、お布団、おもちゃや食事をする机とイスなどなどを入れないといけません。10畳のワンルームマンションに9人の子どもと保育者が生活している計算になります。いかに今の最低基準が子どもを「すし詰め」状態にしているかが分かります。

 この最低基準は60年以上前に定められたもので、主要先進国と比較すると文字通り「最低」の水準です。もちろん「こんな条件では子どもたちの豊かな育ちが保証できない」と多くの保育所では、この基準以上で園舎を作り、園庭を整備しています(ただし、国からは基準以上に建設された部分の補助はありません。各自治体や運営主体が余分に持ち出しています)。
 今ですらとても貧しい基準である「最低基準」をさらに切り崩そうという危険な動きがあります。「待機児童解消」や「地方分権」をお題目にして、最低基準をなくしていまおうという意見が「地方分権推進委員会」から出されました。厚生労働省もその意見に追随するような意向を示しています。
 子ども達に豊かな保育を保証するため、そして、そこで働く保育者が生き生きと長く働き続けるためにも、こんな理不尽な計画に、反対していきましょう!

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