保育は、感動と感謝の連続
保育士2年目。担当クラスは、持ち上がりで1歳児になりました。
新年度が始まって約1ヵ月。0歳児の時期から一緒に過ごしてきた子どもたちを見ていると、「大きくなったなぁ。」と感じる日々です。ハイハイもしていなかった子が、今ではもう一緒にキャッキャと走りまわって、声を発するだけだった子が、今、一つひとつ言葉を覚えていっています。そんな姿に感動せずにはいられません。
そして、笑顔いっぱいで胸に飛び込んできてくれる子どもたち。思わず私も「大好きだよー!」と抱きしめてしまいます。そんな笑顔をたくさんくれる子どもたちや、その子どもたちの成長を一緒に喜び合えるお父さんやお母さんとの出会いは、本当にかけがえのないものです。出会いと笑顔に「ありがとう!」と言いたいです。
「保育士ってステキな仕事だなぁ」と、心から言えるのは、この感動と感謝があるからです。その気持ちを忘れず、保育士という仕事を長く続けられたらいいなと思います。
保育所に直接契約導入!?
5/19に開催された厚生労働省の社会保障審議会少子化対策特別部会において、保護者が認可保育所に直接入所を申し込む「直接契約」制の導入検討など、保育制度改変の方針が了承されました。
厚生労働省は「完全な市場メカニズムとは別個の考え方」と説明しますが、保育所の絶対数が足りない状況では、障害児や貧困世帯などの排除につながる危険は否定できません。
また、同じ5/19に行われた地方分権改革をめぐる閣僚懇談後の記者会見で、舛添厚労大臣は、認可保育所など福祉施設の全国一律の「設置最低基準」を、目安となる「標準的な基準」に見直し、市区町村ごとの条例で独自基準を設定できるよう検討する考えを表明しました。
これまで厚生労働省は、私たちの交渉などでも保育所への直接契約制度の導入や最低基準の緩和などについては否定的な姿勢を示してきていました。今回の動向は、これまでの姿勢を大きく転換するもので、保育制度の大転換とも言えます。
公立保育所運営費の一般財源化以降、全国では財政難を理由に自治体立保育所(公立保育所)の運営費が大きく削減され、公立保育所の廃止・民営化や非正規職員化が急速に進行しています。「地方に実態に合わせる」と聞こえはいいかもしれませんが、東京の認証保育所を「認可保育所」に格上げするなど、結局は「安上がりの保育」を推進するだけです。
保育を保障する国や自治体の責任を後退させ、保育料値上げや保育所間格差の拡大につながる今回の改革案を認めることはできません。
きちんとした公費負担と国と自治体の保育責任を明確にした制度の拡充に向け、取り組みを強めていきます。