名古屋市が3園の公立保育所廃園・民営化計画を発表
名古屋市は平成22年度に千種台保育園と山田保育園を、平成23年度に苗代保育園を廃園・民営化することを発表しました(11/14中日夕刊)。
この民営化提案は、子ども達のためにではなく、移転や老朽化を理由にした財政事情ありきの提案です。
行政の都合で園や先生が変わってしまうということは、子どもの人権を全く無視した行為です。こんな提案をしておきながら、「子育てするなら名古屋で」と言ってはばからない名古屋市にはあきれてものもいえません。
どんなに丁寧な引継ぎがされたとしても、子どもや親達が今までと同じ安定した保育園生活を、名古屋市によって取り上げられることには変わりありません。
名古屋市が、「全国的な流れだから・・・」「財政事情により・・・」と言えば、自分で権利を主張できない弱者(=子ども)から権利を奪ってもいいのでしょうか?!
公立保育所の廃園・民営化には徹底的に反対
全国では公立保育所の民営化をめぐり、多くの保護者が裁判を起こし勝訴しています。
私たちは、このような事例に学びながら、多くの人々とともに『民営化反対』の声を上げていきます。
公立保育所の民営化は、公立保育所の問題だけでなく公民保育所全体の問題です。公立保育所の民営化がすすめば、「公私間是正制度」をはじめ公立準拠の制度の根拠が無くなり、民間保育所に対する公的保育制度が崩壊してしまいます。そうなれば保育所は経験に対応した給与を保障できなくなり、民間保育園で経験豊かな保育士を雇っていくのが困難になります。働く条件が悪い中で、豊かな保育の質は保たれません。公立保育所を守ることは、民間も含めた保育所全体の質の底を下げさせないということです。
福祉保育労東海地本として、公立保育所の廃園・民営化は絶対に反対です。
公立保育所の民営化は許さない12・14大集会に結集を
12/14に保育をよくするネットワークなごやが大集会を開催します。題して「公立保育所の民営化は許さない12・14大集会」。
今回民営化を提案された千種台保育園や山田保育園、苗代保育園の保護者・職員からの発言や、今年度民営化保育園としてスタートしたけやきの木保育園の保護者・職員からの率直な発言を予定しています。
それを受けて、私たちが民営化提案に向けどう運動していくか、皆で気持ちをひとつにできるところから頑張って行きたいと思います。
コーディネーターには中村強士さん(東海医療福祉専門学校)が来て下さいます。
福祉保育労もこの集会には多数のなかまで参加し、ともに頑張ります。
チラシ参照