福祉の担い手≒ワーキングプア
正規職員で月収20万円以下 42%
パラサイトシングル 60%以上
福祉保育労の福祉人材確保研究会が2007年6月に実施した「人材確保の為のアンケート調査」による結果です。
福祉の仕事には77%の人がやりがいを感じていますが、あまりにも低い賃金に、仕事と家庭の両立に悩み退職したり、自立した生活ができず、将来の見通しがもてずに退職したり・・・
相次ぐ国・自治体の制度改悪・補助金の削減、先行き不安からの賃金・労働条件の削減や職員の非正規職員化。福祉の職場は、いま、働き続けることが困難になっています。
介護保険、障害者自立支援法、福祉の制度が新しく変わるたびに補助金の単価が削減されています。各施設は大幅な収入減から職員の賃金抑制や非正規職員化を進め、そのために、深刻な人材不足が起こりました。
そのため、福祉労働者は正規職員でも自立して生活できないほどの低賃金に抑えられています。厚生労働省の調査によると福祉施設職員の月給は、02年から06年までの4年間で2万円近く下がり、全労働者平均と比べた水準は70%から64%に低下しています。これはまさしく「官製ワーキングプア」です。
やりがいがあって働き続けられる福祉職場に
福祉・保育制度の拡充改善や実効ある福祉人材確保対策を求め、福祉保育労東海地本では、「福祉の魅力再発見~撲滅!官製ワーキングプア~」に取り組みます。
「日々の仕事の喜びや楽しさ」や、「厳しい実態を生み出している貧弱な制度(改悪)」の実態を伝え、制度の拡充を求めていきます。