福祉・保育労働は感情労働、共感疲労がいっぱい
職場におけるストレス要因を説明してくれましたが、「福祉・保育職は感情労働で、自分の感情をグッとおさえて、子どもや障害者の方に、配慮をしにこやかに接する・・・、これは本当に疲労します。」という話をされました。「そうだね」と受け止める共感疲労は、脳疲労が大きくなかなか簡単に回復しないとのこと。職場以外の人間関係・世界を豊かにすることの大切さを話されました。
また、職場で取り組む「労働安全衛生委員会の課題」については、「問題の根源は働き方」であることをきちんととらえ、(1)職場環境のストレス要因の評価と対策、(2)ストレスに関する教育・研修、(3)健康診断におけるメンタルヘルス対策、(4)メンタルヘルスの相談体制の確立と運用、(5)心の病による休職者の復帰支援プログラムの作成、(6)労基法・安全衛生法を職場に根付かせる事(労働安全衛生委員会の100%機能)と説明してくれました。
職場の一人ひとりが、労基法や安全衛生法に興味関心を持ち、きちんと学習し理解して、意識ある労働者にならなければいけないなと思いました。
参加者の感想から・・・
私と同じように働く労働者の人たちの自殺者が8年連続3万人を超える現状を聞き、まず驚きました。そして、自殺をはかろうとする人はもっといること、働く労働環境の厳しさを感じました。その中でも、心の病気の『うつ』になる人が多く、共に働く仲間が心の病気になってしまったときに、どれだけ職場の仲間たちと支えていくことができるのだろうかなど、今後の対策方法としても組合として考えていく良い機会となりました。
先生のお話の中で、心の病気にならないための対策として、『十分な睡眠・週1日以上の休日・家事の分担(仕事中毒予防にも、夫婦共に良い!)・年休活用』をさっそく実行していきたいと思いました。子どもたちの成長を見守り、父母の方たちと共に育てていく、人と人との関わりを大切にしている仕事をする上では、誰がいつ心の病気になるかもしれません。日々の生活の中で、自分の心を振り返り気づかうこと、共に働く仲間たちの心にも寄り添っていくことも大切にしていきたいな、と感じました。
(池内わらべ保育園分会 K)