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【07.04.21】学んだ!!第9次県民集会春の学習交流集会

 
 4月21日(土)第9次県民集会春の学習交流集会が開かれました。保育や障害・介護そして医療など様々な福祉関係者が100人以上集い、学び交流しました。

「『労働ダンピング』のもとで ~一人ひとりが人間として働き生きるために~」

 
 情勢学習は「『労働ダンピング』のもとで ~一人ひとりが人間として働き生きるために~」と題して、弁護士の中野麻美先生に講演していただきました。
 この格差社会の実態と、それが作られてきたグローバル化や規制緩和という背景等々が話されました。しかし、これらワーキングプアがメディアで取り上げられるようになる以前から、低賃金パート労働が放置されてきたこと、それを雇用の調整弁として正規労働者も真正面から取り組んでこれなかった労働者の問題も語られました。
 今の労働実態は、『有期』で働く契約社員を導入し仕事を『委託』に出し、そして格差を利用し、正規労働者はもっと働け残業手当無しでも働けと買い叩かれています。これを医療や福祉の世界でおこなえば、良質なサービスは提供できない!といわれました。市場原理を働かせ競争させるもとで、働き手を大切にできないシステムでは、サービスが低下する、と。そして、質の良いサービスを提供するために、市民と一緒になって考え、連帯していくことが大切ということも話されました。公契約条例制定をおこなった諸外国の例を引き、市と契約して行う福祉公共労働に『自立できる賃金・労働条件』を実施すれば、その事業所への経済効果が大きいだけでなく、地域経済の活性にもつながり、税収や保険制度の安定にもつながるという話には、これからの運動の方向が探れる思いがしました。
 私たちは、「8時間は労働、8時間は睡眠(休養)、残りの8時間は自分自身の自由のために。」とよく言いますが、その自由な8時間は、単に映画を見るとか遊びに行く自由だけでなく、市民的・政治的活動の自由のある8時間なのだそうです。
 これまでしてきた運動を基にして、展望を可視化していくことが必要です、と語ってくれました。

各分野からの実態告発

 
 中野先生の講演の後は、学童保育・障害福祉・高齢者介護・医療・保育の5つの分野から、実態やそれに対する取り組みなどを、それぞれ報告してもらいました。簡単に紹介します。

 学童保育・・・学童保育所はトワイライトスクールとは違い、共働き家庭の放課後の『生活の場』である。学童保育制度の拡充をめざして運動を進めている。
 障害福祉・・・応益負担のおかしさを改めて紹介し、障害を自己責任・家族の責任とする応益負担の撤廃を!厳しいからこそ様々な人と手をつなぎあい、前進していきたい。
 高齢者介護・・・介護保険制度改悪による人員不足は深刻で、介護職場は募集しても人が来ない。国に公的責任で「福祉人材確保」をおこなわせる運動を共同で取り組もう!
 医療・・・国の改悪で、社会保障としての医療はずたずた、看護師も医師も不足で過重労働。看護師・医師を大幅に増やせの運動を元気におこなっている。
 保育・・・全国でも愛知県下でも民営化が進んでいる。過去、親と子と保育関係者が育ちあう保育の中で制度もよくしてきたし、これからもその力で保育を守り発展させて行きたい。愛知合研に集おう!

 参加者も各分野の発言に大きくうなづきながら聞き入っていました。

 
 

今年も県民集会をおこないます

 今年で9回目になります県民集会を、10月28日(予定)におこなう予定です。
 今日の学びを力にし、今度は多くの人(市民・県民)に向け発信していきましょう。

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