知らないなんてダメよ~ダメダメ みんなで知ろう労働条件 ~未来に続く仲間のために
当日は53名の参加で大盛況!
まずは、4チームの発表から働くルールをしっかり学びました。
「労働条件見比べて」チーム
・労働時間が8時間(労使協定などで10時間までの所定時間を組んでいる日は別として)を超えた場合に、法律では、「1分」単位で割増賃金を払うのが本来のルールです。
・生理休暇は母体保護に重要な休暇。働く女性の異常妊娠は保育士(4人に一人)が一番多いのです。生理日の“就業が著しく困難”というのは、生理に伴う下腹痛・腰痛・頭痛などある日と解釈し、法の母性保護の趣旨を尊重すべきです。
・休憩は大事。1970年代、保育士配置基準が低く補助金も少なかったとき、保育士の職業病である頸肩腕障害や腰背痛症が多発しました。繰り返してはいけないと、しっかり休憩を取る職場風土がつくられたんですよ。
「自慢できる労働内容を、どう要求し勝ち取って来たか」チーム
・かわらまちでは、給食室の職員の賃金を保育士同等のB等級で保障しています。要求書で出し、団交で保育士と同じに子どもに係わる専門性の高さを訴えて実現しました。
・生理休暇は母体保護に重要な休暇。田代分会では、正職だけ生理休暇を有給で保障され、その代替に生理の可能性のある臨職パートさんに働いてもらうなんておかしい!と要求し、非正規も正規も生理休暇は有給保障です。
「臨職パート」チーム
・「時間給の非正規として働いて辛いのは、『今日は子どもが少ないから帰って良いよ-』と気楽に言われること。」というアンケートの声を題材に【寸劇】をしました。収入が減る。「そんなに軽い仕事してるんじゃない!」と尊厳が傷つく・・・。
正規も非正規(臨職パート)も同じ労働者。休暇は本人の意思で、が絶対原則です。
「労使基本協定」についてチーム
・今、取り組んでいる「労使基本協定」の締結を題材に、【模擬団交】を行いました。理事長:「労使基本協定?『合意を得て』では何もできなくなるじゃないか?」に対し、分会:「労働契約法9条にもあるように、基本は合意を得ずに変えてはいけないのですよね?でも10条の状況の時は仕方ない・・・。基本がどうなのかを労使双方で確認するこの話し合いが重要です。」と説明しました。文書を毎年確認することで、きちんと後輩にも引き継いでいくことも重要です。
グループ交流
発表から学んだ後は8グループに分かれて、実態や悩み、自分の職場の好きな所など交流しました。
感想からは、「働き続けられる職場改善には組合で要求していく、粘り強く、という事が解りました。」「今ある権利は先輩が勝ち取った権利なんだと知り『使わない権利はなくなる』という言葉にホントにそうだなと思いました。私たちも未来に続く仲間のために、頑張って行きたい」等々、
今年のテーマ「知らないなんてダメよダメダメ! みんなで学ぼう労働条件~未来に続く仲間のために」が獲得できた手応えのある「労働組合講座」でした。
労働局の人から学びます!
感想には「法律を知るのって大事」という声も沢山ありました。
1/24(土)9:30~、愛知労働局の方を講師に「15春闘大学習会」を行います。
「労働関係法に係わる説明会」講師:愛知労働局の方
日 時:1月24日(土)9:30~12:00 地本委員会の日(地本委員会は13:30~17:30予定)
場 所:東館ホール
参加者:執行委員 各支部・各分会役員 複数 そして、参加したい組合員どなたでも
是非参加を! チラシ
15春闘大学習会「労働関係法に関わる説明会」
昨年、北海道労働局が、北海道の民間保育所に調査に入り、その8割にサービス残業の蔓延や休憩が取れていないなどの法令違反があったという結果から、全国的に福祉・保育職場の働く実態が問題になっています。
2014年の夏、愛知労働局も、名古屋市民間保育所に対し調査(アンケート)を行い、その結果を受け、10/29「保育施設における労働関係法令等に関わる説明会」を行いました。
福保労東海地本として、8月に愛知労働局と職場実態について懇談会を行った経過もあり、この説明会にも参加させてもらいました。説明会で話されたことは、保育職場だけでなく、労働組合として、全分会が正しく知る必要のある基本的な「働くルール」でした。
14春闘で私たち福祉保育労が取り組んだ「法令遵守度チェック」からも法律違反の働き方が浮かび上がっていますが、私たち労働者が、それが良くないことだと気がつかないことが問題です。私たちも基本的な法律(働くルール)をきちんと知って、労働組合として法令違反のない職場作りに取り組みましょう。労使共に法令遵守を進めていきましょう!
分会の春闘要求討議に役立て、生き生きと働き続けられる職場を「未来に続く仲間へ」手渡していきましょう。