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【12.04.16】「春の学習交流集会」 中身の濃い学習となりました

今年の学習交流集会は…

 
毎年、この時期に
「福祉予算削るな!福祉を金儲けにするな!」愛知県民集会実行委員会で、春の学習交流会を行っています。

今年は、「社会保障と税の一体改革」によって、
オール社会保障が改悪の攻撃を受けようとしている情勢を受け、

ナースウェーブ実行委員会や愛知県社会保障推進協議会とも合同で開催することとなりました。

3/11には、オール社会保障・社会福祉で800人の集会も開催しました。

愛知での共同の運動の輪は着実に積み重なっています。

プレオープニング…

 
参加者の楽しみの1つとして定着してきているのが、
「グリーン・ティ」の皆さんの演奏です。

今年は、サックス&カホンでの演奏。

学習前にいい音楽を聴くと、集中しやすく中身の理解も高まるような気がします。

ジョンレノンの「イマジン」…とても良かったです。

始まりです

石井一由記実行委員長のあいさつで、さぁ学習交流会の始まりです。
 

後藤道夫氏の講演

 
今年の講演は「許すな!『社会保障と税の一体改革』~現状をどう捉え、どう立ち向かうか」です。

講師は都留文科大学の後藤道夫教授です。

・社会保障機能強化を口実に消費税増税を強行しようとしてきている。
   消費税の範囲内に社会保障を抑制するためである。
   世界中で、社会保障を消費税だけでやっているところはない。

・日本の社会保障は非常に脆弱で、通常時の保小水準の低さが3・11で対応しきれない形となって明らかになった。
   そもそも「低福祉」であるのに、政治家達にその認識はない。

・働き方を改悪してきたことで、「半失業」が増え、さらに質の悪い働き方を横行させることになった。
   日本の雇用保険は失業者をカバー仕切れていない。
   諸外国のように、失業扶助が必要。

・労働者一人が絶対生活できる「最賃」が必要。その賃金に+子どもや居住、老後などを社会保障として付けていく考え方。すっきりするでしょう??と。

・その社会保障は、必要充足・応能負担が大原則。
   「量入制出」(家計と違い、出る量で税(収入)を決める)。
   
・財源は消費税増税以外にある!
   日本の富裕層で、1億円以上の収入のある人は、その収入の90%は不労所得(株など)
   総合課税・累進課税にして、最高税率をもっと上げれば(せめて元に戻せば)良い。

・国民は馬鹿にされすぎなのだから、もっと怒って良いんです。
   個別の領域から見ているだけでなく、大きなところから見れば問題点がはっきりします。
   怒りましょう。声をあげましょう。広げましょう。運動しましょう!

と、大変わかりやすい講演でした。

労働組合がもっと全体で頑張らなくてはいけないな、と思いました。

   

各分野からの報告

 
介護…報酬改定で、デイサービスの時間を延長しないと、今までの報酬が取れなく月でいうと約一人分の人件費が減収になる。重度の利用者さんは長時間利用が困難な人もいる。現場いじめだ。

消費税…大企業は中小零細に転嫁して請求してくるが、小売りでそれをやれば売れなくなる…。5%でさえ小売価格に転嫁できないのに、10%20%になったらどうすれば良いのか…。700万円の赤字でも170万の消費税を払っている小売業者がいる。法人税所得税を元に戻すべきだ。

貧困…日本の相対的貧困率は高い。所得の再分配をした方が貧困になるのは日本だけ。自殺・貧困死も増加。生活保護が下げられれば他の社会保障の基礎算定も下がる。団結しかない!!

医療…国は経済界からの要請で、国民のための医療ではなく、海外のお金持ちをターゲットにした「医療ツーリズム」的な事を実施。しかし、今回の一体改革で「窓口負担」などの提案を署名で跳ね返した。頑張ろう!

保育…公立保育園には外国人・虐待・一人親・生活保護等々、困難な家庭の子どもたちがとてもたくさん来ていて、皆必至で生活している。「新システム」になったらこの家庭の子どもたちが守れるのか!絶対許してはいけない。

学童…学童は「新システム」になれば基準が出来ると思っていたが、そうではない。乳幼児の保育がなし崩しに「公的責任」がなくなれば、学童にも悪影響しかない。

障害…A型で、企業参入が出来るようになったら、一気に増えた。しかし内容は、障害者人権と働く権利を守っているとは言いがたい。小差を依頼し2ヶ所指定取り消しにもなった。障害者の家族会は、親亡き後のこの子らの人生と、施設で働く福祉労働者の処遇が低いことも心配している。

声を広げ行動を!

講演も、領域からの報告も大変中身の濃いものでした。

社保協加藤瑠美子事務局長も、
「とてもまとめきれないほどのたくさんの学びを皆さんとしました。後は広げること、そして行動です。」と締めくくりました。

参加者からも、
「『学習』すること、そして現場や地域に伝え広めていくこと!!この大切さも改めて感じました。」
というような感想が大変多くあげられました。

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