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【11.08.10】岩手・大船渡市へボランティアに行ってきました

8/4(木)出発!

全労連会館前に集合して、出発!

丸一日掛けて現地に着きました。
大船渡は遠いので、ボランティアも少ないとのこと。

8/5(金)ボランティア一日目

 
男性はヘドロ掻き出しにいきました

私は写真の作業です

海から打ち上げられたアルバムから写真一枚一枚を、色がはがれないように切り取ったり剥がしたりして、アルバムごとあるいはばらばらの台紙は台紙ごとに個別袋にいれるとこまでの作業です

カビもひどいのでそれを一旦冷凍庫で保存し、写真洗浄の作業の人が一枚一枚丁寧に薬品で洗い干します
色がとれてなにが写っていたかわからない写真も一枚も捨てることなく同じようにやります……

こんな汚い写真で喜ばれるのかなぁとかこんなことより優先する作業があるのでは?と思ったり…

でも写真一枚一枚をここまで丁寧に扱うのは日本人ぽいというか、大切なことかなぁと思ったりしながらやってますが

成人式や結婚式の写真がもちろんあって、それをみているうちに、この方の人生は今どうなったのだろう…と涙がでそうになります

写真は青森全教の菊池さんです

8/6(土)二日目

 
二日目は、私も側溝作業にしました

泥やがれきで固まった側溝を掘り起こし、土のうに詰めます
さすが肉体労働、やった感は100%です

ガチンガチンのところがあり手をこまねいていたら、島根軍団がちょうどおいてあった重機を使って粉砕!見た目通り実はプロでした
そして見た目によらずキリスト教関係でボランティアにきたとのこと

知らない土地で知らない人たちと力を合わせて作業する

感動的体験です

8/7(日)三日目

 
三日目の朝
大船渡の港に行ってみました

昨晩、あずま荘のご主人が撮影したビデオを見せて下さったので、現地をみてきました
津波は防潮堤の門扉を破壊し凄い勢いで大船渡の港の民家を飲み込みました
門扉の両脇の軸?がねじまがっているのがわかります
門扉は剥がれました

作業は今日も側溝です

今日は重機を扱える鳥取軍団は、キリスト教の安息日、礼拝があるので来ていません
全く埋まりきっている側溝をつるはしで発掘調査のように掘り起こしています

8/8(月)四日目

 
もうはや最終日

調理補助をしました
地元の人を中心に立ち上げたお弁当配食のボランティアチーム、さんさん会です

地元名店の割烹のご主人や中華料理のマスターや居酒屋の料理人、皆お店を流された方で、お弁当のお料理を作って皆で詰めて配食。今日は550食ほどでした。

配食がメインではありながら、被災者のニーズや気持ちを聞き取り調査し、それを活動に反映させたり、遣れる団体へつなげているとのこと

本来大船渡の市や社協がやるべきことなのに、そこがやらないから、といっていました。

全体を通して…

 
行ってみてまず率直に思ったのは、
「五ヶ月経つのにまだこんな状態なのか。」ということでした。

がれきは積み上げられているし、船はまだ民家の脇にひっくり返っているし、一階部分が骨だけになった建物の修復になるのか…取り壊しになるのか…わかりませんがそのままだし。

揚句、ボランティアで側溝作業にでて、側溝がヘドロとがれきでガチンガチンに埋まっているので、
「国や自治体は何をしているの?失業した人が沢山いるのだからとりあえず公共事業で雇用してやれないの?国は東電にお金出すよりさっさと自治体に出さないと、市民生活が戻らない。」と。

しかし、あずま荘のご主人が収めていた津波第2波3波が街を飲み込む映像で被害の酷さを見て、「良くここまで片付けた、と言って良いのかな」とも思いました。

社協のボランティアセンターには個人や家族でボランティアに来る人もいたし、民間で活動している人も沢山いるように見えましたが、地の利が悪いせいもあって、その数は阪神淡路の時の約三分の1だそうです。

今回のこの状況を復興するには、国がもっと自治体を支援しなければ無理だと感じました。

お金のある人は自力で家も建て直し、あるいは引越し、お金のない人は途方にくれています。
この状態が長引けば小さな街は死んでしまいます。
お金のある人もない人も同じようにここで安心して暮らし続けられるように、憲法25条の保障をしなければ、一部震災特需で儲かる企業があっても経済も循環しません。
国民生活を守ってこそ復興だと心から思いました。

被災地に行って、この目で見て、現地の生活に少しでも関わって、やはり考えることの深みが変わりました。一日や二日では…という側面もあります。
4日間でも短くてただ作業をやったに過ぎないなぁ…という思いです。
しかしそれでも無駄ではありません。

機会を作ってボランティアに行けると良いなと思います。

自分の目で見て感じて考える人が一人でも多くなることが、現地の人の願う復興を実現する力になるのではないでしょうか。

 

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