「障害者ユニオン」を学ぼう
福祉保育労が障害者の雇用施策に関してILO提訴して4年。
「勧告」という形にはならなかったものの、2年前に、日本の障害者雇用の現行施策への鋭い批判を「回答」として得ることができました。
私たちは、今なお「働く権利」の主体者として認められていない障害者自身の「労働者性」を、認めていく社会にするために「障害者ユニオン」の立ち上げを積極的に支援していきます。
障害者自身が自ら「加盟したい」という意思表示をどうするのか、組織的に運営はどうするのか、自分の作業所の「仲間」にどう働きかけるのか・あるいは働きかけないのか…細かい不安や不明な点はいっぱいあります。
しかし、障害者の「労働者性」を認められる世の中にしていく大きな目標に向かう第1歩ということをしっかり押さえ、
やりながら、考えよう。
考えながらやろう。
と腹に落ちる学習ができました。
作業所「えがお」の分会結成報告&お祝い会
作業所の運営が非民主的で、利用者も自分らしさを出せない…、指導員も思うケアに取り組めない…、保護者も施設に遠慮してものがいえない…。
こんな悲しい状態を、もうこれ以上放置しておけない!
と、「えがお」の職員達が地本に相談に来て、組合加盟したのが8月でした。
それからは9人の組合員が一致団結して、職場の民主化をどう進めるか、保護者や理事会に事実をどう説明し、改善に向けてどう手つなぎをしていくか…、日々悩みながら進んできました。
毎日本当に大変ななか、話し合いをすすめ、弁護士という第3者の報告書もまとめてもらい、理事会も保護者会も一緒に取り組むことができました。
勇気を持って実態告発をし、「誰かを責めたりやめさせることが一番の目的なのではなく、この施設の質を高めるために行動するんだ!」という強い気持ちで団結し、粘り強く頑張ってきた職員集団(=分会)があってこそです。
本当に頑張りました。
これからも多くの仲間と進んでいきます!
この、職場民主化の闘いを終えて、一番変わったのは利用者の「仲間」達だと報告してくれました。
「仲間達が本当に明るく笑顔ですごしています。」
この報告でお祝い会の参加者から、「うわぁ、すてき」という感動の言葉と拍手で会場がいっぱいになりました。
今までのがんばりを自信に、これからは福保労の仲間とともに実践交流や働き方の交流などし、自分たちの施設をさらによいものにしていきます。と明るい笑顔の「えがお」のみなさん。
やっぱり、「仲間がいるってうれしいね」!
労働組合はすてきな場所です。