福祉予算削るな!福祉を金儲けにするな!と1200人が集まりました
10/24(日)名古屋の白川公園で、「福祉予算削るな!福祉を金儲けにするな!」第12次愛知県民集会を行ないました。
当日は1200人の参加で、会場一杯に要求タペストリーやプラカード、ノボリなどでにぎやかに埋め尽くされました。
障がい分野からは、同じ愛知県内で、地域生活支援サービスの応益負担で格差が生じている問題について発言が有りました。O市在住のYさんが4月~9月に利用した移動支援の利用料は、もし名古屋市在住であれば0円負担なのに、35,338円の負担でした。地域主権改革によりこのような地域間格差が進行する懸念があります。
介護では、現状でも、保険料負担が高く利用できない、特養の待機者が多いなど、問題が多々あるにもかかわらず、10年目の制度改革では更に市場化をすすめ、利用者の自己責任に委ねようとしていることが話されました。
保育の「新システム」については働く保育士の立場から、市場化が進めば労働条件の低下・非正規化が進み働き続けられなくなり、保育の質が低下する事が発言されました。さらに学童保育では、保育と違い、未だに最低基準すらない実態が話されました。
名古屋市政問題では、河村市長の横暴に対し、この度市職労・愛労連を中心に「生活アンケート」「中小企業アンケート」に取り組んでいることが報告されました。とりわけ中小企業が多い名古屋での、不況による影響や市民の抱えている問題などを対話しながら回収し、市の政策提言へ活かしていく決意が語られました。
そして総じて地域主権改革問題で、福祉や保育といった人権に係わる国の責任が、自治体へ丸投げされてしまうこと。最後に特別発言として、4月から保育所に子どもを預ける一人の親となった、弁護士の川口さんからも「子ども・子育て新システム」の問題点が発言され、「親として、こんな保育所にこどもを預けたくはありません。皆さんで力を合わせ食い止めていきましょう!」との決意表明に会場が一体となりました。
最後に集会アピールを採択し、「社会福祉」「人権」と大きく書かれた紙を全員で掲げ、繁華街へのパレードへ繰り出しました。
パレード参加者は、それぞれが趣向を凝らし、横断幕を持ったりやキグルミを着たり、カラフルなタペストリーを掲げ、楽団が音楽を演奏したりするなどして、道行く人々にアピールしていました。
「福祉予算削るな!福祉を金儲けにするな!」は多くの市民県民の願いです。来年はあなたも一緒に参加しましょう!