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【07.03.13】春闘スキルアップ講座第2回目、パート労働法「改正」案を読むは大好評でした!

まずは好評ぶり、参加者の感想から紹介します

*パート労働法の「指針」が変わるということで、具体的な資料や学習資料がたくさん準備されていて、わかりやすくお話を聞けました。制度が次々と変わる今の社会の中で、どんな働き方、8時間の時差ローテではなく、職員にも子どもにも負担の掛からない働き方など考えるといいのかな…と思ったり、父母の職場改善(社会全体で長時間労働をなくしていく)取り組みに力を入れないといかんな…と思ったり。正職もパートも臨職も働きがいのある職場作りをしていかんといかんな…と思います。

*この間臨職の方と話をする機会が多くあり、そこで声として多かったのが「私たちのやっていること(仕事)をちゃんと認めて欲しい」という意見でした。賃金のところで短時間勤務なのに資格手当がつかない、保育について話す機会が少ない、などすごく不平等を感じているということでした。今日話を聞いて、今政府や企業は雇用形態をどんどんハード化しようとしているんだなと感じました。ある意味、今後パート労働者が働く人全体の労働基準になるのかもしれません。だからこそ、今パートの方の権利や働き方を守ることが大切なのかなと思いました。

*ニュースの特集で「漫画喫茶」「ネットカフェ」を常宿にし、そこから「一日派遣」へ行く若者の生活を追っているのを見ました。自分の住む家もなく、貯金もない、だから即日お金がもらえる日払いバイト・派遣をするしかないということだった。社会・法律の流れ、本当にどうにかならないのかと思ってしまいました。自己責任とは思わず、声を上げたり運動をしていかないといけないと思いました。でも、非正規・パートだと声を上げづらい実態もあると思うので、正規職員も一緒に考えたり、声をあげたり、運動していかないといけないと思いました。だからこそ団結!組合!青年層の二人に1人が非正規、他人事ではないとしみじみ思いました。労働法制の改悪も本当に怖いことだと思います。これ以上格差社会、ワーキングプアが出ないように声を上げたりしていけると良いなぁと思いました。勉強になりました。

講義の中味は・・・

・始めに今の社会の格差拡大の様子(青年二人に1人は非正規とか、年収200万円以下がざらとか)の実態から入り、それらは財界・政府による雇用破壊(構造改革・規制緩和)が原因であることをおさえました。個人請負は「消費税、社会保険料対策」であり労働者を完全にモノ扱い、「研修生」は1年間労基法の適応外ということを悪用し外国人研修生を人権侵害な働かせ方をしている…等々。

・原因として、1980年代以降財界の要望を受け入れ、1日8時間の8時間を取っ払い週40時間のみの制限に変え、以降どんどん変形労働時間制を進めていったことや、1985年までは派遣は違法だったのに、年々認める業務や期間も拡大させてきていること…等々、改悪が相次いだ労働法制について説明されました。

・そして今国会に上程されたパート労働法は、差別禁止規定が設けられたもののその対象者のハードルは高く全パート労働者のわずか1%でしかないことや、同一事業所に同様の仕事をしている正規労働者がいない場合は対象外であること、フルタイムパートにはもともと適応外であること、有期契約パートも対象外である、といったとんでもない実態が解説されました。さらに、最低賃金も改定され「生活保護との整合性を配慮」としながらも、トヨタのコストダウンのため、最賃を1円上げることも不可能な下請の下請の下請…工場が存在するこの実態も…。

・最後にオランダの取り組みの紹介など交えながら、実効あるパート労働法改定や最賃引き上げのために、わたし達が学習・宣伝・署名国会要請など行動を広げていくことの大切さを確認しました。ちょうど4月にはいっせい地方選挙・夏には参議院選挙という今年、財界の代弁者である現政治の転換を!!と結んで終わりました。

わかりやすく、中味の充実した学習会でした。

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