トピックス−学習会・イベント

【09.05.27】 春の学習交流会

「貧困」問題を学び、社会福祉・社会保障の充実を

  5月23日の土曜日、労働会館東館ホールで第11回目になる、県民集会実行委員会主催の学習会が開かれました。
オープニングではフルート&チェロの演奏に耳を傾け、この厳しい情勢の中、ホッとひと時、癒される参加者の姿がありました。
講演は「貧困問題の背景と福祉現場で働く私たちの課題」と題して
「平野 方紹(ひらの まさあき)」氏にお話をしていただきました
「40代のサラリーマン、4人家族で手取り30万円でも、実は生活保護スレスレの状況」であることが判ったり、「健康で文化的な生活」を送るための基準はあまりにも低いことも実感として学べました。また、日本の経済活動の中心は家計にあり、政府の的外れな経済支援対策を浮き彫りにしたり、「平均的」と表現される数字を分割すれば、ごく一部の富裕層と大多数の貧困層に分かれるという実態も判りました。短い時間の中でしたが、大変中身の濃い、しかし判りやすい講演でした。

各現場からの実態報告

  講演後は各現場からの実態の報告がありました。
今の非正規問題に真っ向から取り組んでいる中村区役所の実態が話されました。電車を乗り継ぎ、あるいは歩いて県外からも中村区役所を目指して来た人々。それに対応するために日々長時間の超過勤務をしながら、自らを過酷な状況におきながら、懸命に対応される姿に、今の情勢の矛盾を強く感じました。
保育現場からも、地域の大手自動車工場で働いていた外国人労働者の家族がくびを切られ、退園せざるをえない状況に追い込まれる状況などが話されました。その実態を通して、今推し進められている「新たな保育の仕組み」の直接契約制度になったらさらに厳しい状況になると話されました。
障がい者分野では、自らが「障害者自立支援法訴訟」の原告になることを決意した方から、この法制度の矛盾を生活の実態から、自らの言葉で話されました。会場は一つひとつの言葉を重く受け止めるように、シンと静まり返っていました。
最後に介護分野からの報告があり、新しい介護認定基準の矛盾点を事例を踏まえながら、判りやすく解説してくださいました。「立ったまま、片足が上げられれば、移動は自立」そんな実態に即さない、ただ要介護度を引き下げるために定められたような基準に対して、自己矛盾を抱えながらもより良い方向を探る姿を見ることができました。
各分野からの実態報告は、他の分野で学びあい、協同していくとても良い機会となりました。

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